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虫に鳥にも

読んだもの、見聞きしたものの記録に。

校正技能検定上級について

  校正技能検定の上級をいずれ受けることがあるだろうと思って、問題集を取り寄せてみました。ひととおり解いてみましが、分量が増えたこと以外は、そんなに中級との差を感じない気がします。ぱ~っとしてみて7~8割程度の正解率。合格基準はどのぐらいなのでしょう。上級の試験は年に1度、おそらく3月にあるので、次の機会に受けてみてもいいのですが、会場が東京しかないので困っています。今回の問題集2000円。受験料1万円。さらに東京までの交通費往復約3万円を入れると、吐血しそうです。その時期はちょうどマンションの更新代も払わなきゃいけないから、関西でやってほしい。

 

 校正技能検定の試験概要については、日本エディタースクールのHP(校正技能検定 | 日本エディタースクール)から見ることができます。1日がかりですね。

 実技と学科があり、実技では引き合わせと素読みの能力、学科では校正と漢字の知識が問われます。以下はお取り寄せの問題集を解いてみた印象です。

 

■実技Ⅰ:初校原稿引き合わせ(縦組)

 そんなに難しくないです。中級と同程度。時間は90分ありますが、分量があるので、けっこうシビアかもしれません。見返す暇はないので、一つひとつ丁寧にチェックし、かつ、すべてに目を通す必要があります。実際に仕事をしているときのペースに近いイメージ。ただ、手書き原稿の場合は落ち着いて一字ずつ引き合わせるのが良いでしょう。

 

■実技Ⅱ:初校原稿引き合わせ(横組)

 たぶん原稿は手書きじゃなくてデータ原稿を出力したものでしょう。横書きの場合は、数字・英語・単位記号が頻出するので、文字のアキや記号の大きさについては要チェックです。二分なのか三分なのか四分なのか、微妙過ぎて迷いますが、たいていは問題のほかの箇所に同じ記号や体裁が出てきたりするので、見比べるとわかりやすいと思います。欧文特有の校正記号についておさらいしておくと安心です(『校正必携〔第8版〕』259頁,309~305頁)。

 

■実技Ⅲ:再校赤字引合せ・素読み(縦組)

 赤字校正は、実際の仕事だったらびっくりするほど直っていないので、最初からそのつもりで引き合わせをすること。さっと終わらせて、素読みに時間をかけるのが良いと思います。おそらく文章自体が難しい内容だと思いますが、校正必携・辞書は持ち込み可なので、あやしいなと思ったら調べます。数字とか引用部分は、他の箇所との齟齬がないか、とくに要チェックです。見分けのつきにくい変換ミス(カタカナの「ニ」と漢数字の「二」、音引きとダッシュ、旧字と新字など)もあるので、仕事だと思って読むこと。

 

■学科:漢字の知識

 漢字の読み・書きは漢検2級程度のレベルです。つまり一般レベルなので難しくはありませんが、万全を期す(あるいは漢検2級をもっていない)ならば漢検2級の問題集をやってみて、記憶が怪しいものだけさらっておくと良いと思います。

 同音の漢字の修正も大きなウェイトを占めます。このあたりは『校正必携〔第8版〕』142~178頁を見ておくと心強いです。

 

■学科:校正の知識

 中級同様、計算問題が出てきます。サイズ的に「級(Q)=歯(H)=0.25mm」であることや、「行送り=文字+行間」であることは押さえておかなければなりません。

 学科は全体をとおして中級より難しいという印象はありません。『校正必携〔第8版〕』216~247頁にひととおり目を通して、自信がないところはマーカーでも引いておきましょう。

 

標準 校正必携

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